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第93回薬剤師国家試験 問39(基礎薬学) 糖の代謝とエネルギー

糖の代謝とエネルギー産生に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 解糖とは、グルコース1molがフルクトース1,6-ビスリン酸を経てピルビン酸2molに変わり、ATPを2mol生産する代謝経路である。
  2. クエン酸サイクルでは、クエン酸がオキサロ酢酸になる過程で、遊離するエネルギーをNADHなどに変換する。
  3. ミトコンドリアの電子伝達系は、ATPを用いてHの電気化学的勾配を形成する。
  4. ミトコンドリアのATP合成酵素は、NADHを酸化しH駆動力を形成する。

解答・解説

解答
1、2

解説
1 正
解糖系では、グルコース1molは、グルコース-6-リン酸、フルクトース-1,6-ビスリン酸、2molのグリセルアルデヒド-3-リン酸を経て、2molのピルビン酸となる。また、解糖系ではグルコース1mol当たり2molのATPを消費し4molのATPを生成するため、差し引き2molのATPが産生されることとなる。

2 正
クエン酸サイクルでは、アセチルCoAとオキサロ酢酸の縮合によるクエン酸の生成からはじまり、脱水素反応、脱炭酸反応によりオキサロ酢酸が生成される。クエン酸サイクルの過程における脱炭酸反応、脱水素反応では、エネルギー(遊離エネルギー)が生じ、これらによりNADH、FADH2が生じる。

3 誤
ミトコンドリアの電子伝達系は、電子伝達複合体での酸化還元反応により生じるエネルギー差を利用して、Hの電気的勾配を形成する。なお、ミトコンドリア内膜上に存在するATP合成酵素により、膜間腔内のHがマトリックス側に流入する際ATPが合成される。

4 誤
ミトコンドリアのATP合成酵素は、電子伝達系で生じたHの電気化学的勾配を利用してATPを合成する酵素である。

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