抗体に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
- IgMは初回の免疫により分泌される主要な抗体である。
- IgEは健常人の血液中で最も濃度の低い抗体である。
- IgGとIgMは胎盤を通過できる。
- IgAを消化液中での分解から保護する分泌成分は、小腸上皮細胞のポリIg受容体に由来する。
- IgMからIgAへのクラススイッチにはインターロイキン-1が関与する。
抗体に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正しい 3 誤っている 4 正しい 5 誤っている解答・解説
3、5
1 正しい
初回の免疫(一次応答)により分泌される主要な抗体は、IgMである。なお、二次応答により分泌される主要な抗体はIgGである。
健常人の血液中で最も濃度が低い抗体はIgEである。なお、健常人の血液中で最も濃度が高い抗体はIgGである。
抗体の中で胎盤を通過することができるのはIgGである。
IgAは、ポリIg受容体と結合し、エンドサイトーシスにより細胞内に取り込まれる。細胞内に取り込まれたIgAは、IgAを消化液中での分解から保護する分泌成分と結合した状態で管腔側へ分泌される。
IgMからIgAへのクラススイッチにはインターロイキン-5が関与すると考えられている。
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