物質の旋光性に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 化合物の比旋光度を算出するとき、必ずしも分子量がわかっている必要はない。
- 旋光度は、赤外線の波長領域で通常測定される。
- 物質が旋光性を持つためには、分子の中に少なくとも1個の不斉原子がなければならない。
- 旋光性は左右円偏光に対する屈折率の差に起因する。
物質の旋光性に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 正解答・解説
1、4
1 正
比旋光度を算出する際には、分子量を必要としないため、化合物の比旋光度を算出するとき、必ずしも分子量がわかっている必要はない。
旋光度測定法では、通例、光源としてナトリウムスペクトルD線が用いられる。ナトリウムスペクトルD線は可視部領域の波長を有する。
分子中に不斉炭素がなくても、旋光性を示す場合がある。この化合物を分子不斉といい、アレン誘導体やビフェニル誘導体がある。
平面偏光が光学活性物質中を通過するとき、左右の円偏光に対して異なる屈折率を示し、この屈折率の差により透過速度が異なるため旋光性を示す。
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