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第91回薬剤師国家試験 問26(改)(基礎薬学) 物質の旋光性

物質の旋光性に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 化合物の比旋光度を算出するとき、必ずしも分子量がわかっている必要はない。
  2. 旋光度は、赤外線の波長領域で通常測定される。
  3. 物質が旋光性を持つためには、分子の中に少なくとも1個の不斉原子がなければならない。
  4. 旋光性は左右円偏光に対する屈折率の差に起因する。

解答・解説

解答
1、4

解説
1 正

比旋光度を算出する際には、分子量を必要としないため、化合物の比旋光度を算出するとき、必ずしも分子量がわかっている必要はない。

2 誤
旋光度測定法では、通例、光源としてナトリウムスペクトルD線が用いられる。ナトリウムスペクトルD線は可視部領域の波長を有する。

3 誤
分子中に不斉炭素がなくても、旋光性を示す場合がある。この化合物を分子不斉といい、アレン誘導体やビフェニル誘導体がある。

4 正
平面偏光が光学活性物質中を通過するとき、左右の円偏光に対して異なる屈折率を示し、この屈折率の差により透過速度が異なるため旋光性を示す。

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