免疫抑制薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- タクロリムス水和物は、イムノフィリンに結合して、B細胞からのサイトカイン遊離を抑制する。
- プレドニゾロンは、T細胞及びB細胞のサイトカインに対する反応性を亢進させる。
- シクロスポリンは、ヘルパーT細胞のシクロフィリンに結合して、カルシニューリンの機能を抑制する。
- アザチオプリンは、体内で代謝を受けた後、核酸合成を阻害することによってT細胞の増殖を抑制する。
免疫抑制薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
3、4
解説
1 誤
タクロリムス水和物は、イムノフィリン(イムノフィリンのFKBP)に結合して、ヘルパーT細胞でのIL−2の生合成を抑制することによりT細胞の活性化を抑制する。
2 誤
プレドニゾロンは、合成副腎皮質ステロイド性薬であり、T細胞及びB細胞のサイトカインに対する反応性を抑制する。
3 正
シクロスポリンは、ヘルパーT細胞のイムノフィリン(イムノフィリンのシクロフィリン)に結合し、 カルシニューリンの機能を阻害することによりインターロイキン-2(IL-2)の産生を抑制する。
4 正
アザチオプリンは、生体内で代謝され、活性代謝物であるメルカプトプリンとなり核酸合成を阻害することにより免疫抑制作用を示す。
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