解答
1、4
解説
1 正
「ア」に入るのは、アセチレンである。
可燃性ガスとは、燃焼しやすいガス(アセチレン、プロパンなど)を示す。それに対して、支燃性ガスとは、それ自体は燃焼しないが、可燃性ガスの燃焼を助けるガス(酸素、亜酸化窒素、空気など)である。
2 誤
「イ」に入るのは、金中空陰極ランプである。
原子吸光光度法では、通常、中空陰極ランプが光源として用いられ、陰極には測定対象元素(金を含有する医薬品を測定する際:金)が含まれている。重水素放電管は紫外可視吸光度測定法で用いられる紫外線を放出する光源である。
3 誤
本設問では、可燃性ガスおよび支燃性ガスの使用が示されているため、原子化には「フレーム方式(火炎による原子化)」が採用されていると推測される。冷蒸気方式は、水銀の測定などで用いられる方法である。
4 正
原子吸光光度法においては、ランベルト・ベールの法則が適用される。
この法則は「希薄溶液では、吸光度は濃度と層長に比例する」という法則であり、吸光現象を利用した定量において基本となる法則である。
5 誤
金の原子スペクトルは、線(輝線)スペクトルである。
原子が励起状態から基底状態に戻る際に特定波長の光(輝線)を放出するため、連続スペクトルではなく線(輝線)スペクトルを示す。
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