ファントホッフプロットは直線を示す。このことに関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
- 温度の逆数に対して平衡定数の対数をプロットしたものである。
- 切片から標準反応エンタルピーが求まる。
- 傾きから標準反応エントロピーが求まる。
- 吸熱反応のとき、傾きは負である。
- 傾きが正のとき、温度が上がるにつれて平衡定数は大きくなる。
ファントホッフプロットは直線を示す。このことに関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
1、4
解説
ファントホッフプロットとは、絶対温度の逆数(1/T)に対する平衡定数Kの自然対数(lnK)をプロットしたグラフであり、温度による平衡定数の変化を視覚的に示す。この関係は、以下のファントホッフの式で表される。
1 正
ファントホッフプロットは、縦軸に平衡定数の自然対数(lnK)、横軸に絶対温度の逆数(1/T)をプロットしたものであり、温度変化に伴う、平衡定数の変化を示している。
2 誤
切片がΔS°/R であることから、切片より標準反応エントロピーが得られる。
3 誤
傾きが-ΔH°/Rであることから、 傾きより標準反応エンタルピーが得られる。
4 正
吸熱反応では、ΔH°>0となることから、傾きは負となる。
5 誤
傾きが正のとき(ΔH°<0、発熱反応)、温度が上がると1/Tは小さくなるため、lnKは減少し、結果として平衡定数Kも小さくなる。
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