レクチンによる認識機構を介した能動的ターゲティングのための修飾基として用いられるのはどれか。1つ選べ。
- 糖鎖
- ポリペプチド
- 長鎖不飽和脂肪酸
- オリゴヌクレオチド
- ポリエチレングリコール

レクチンによる認識機構を介した能動的ターゲティングのための修飾基として用いられるのはどれか。1つ選べ。
解答
1
解説
能動的ターゲティングとは、薬物やそのキャリア(担体)に特定のリガンド(結合分子)を修飾し、標的細胞表面の受容体との選択的な結合を介して、薬物を特定の細胞へ効率よく送達する技術である。
このとき、修飾基として用いられるリガンドの一つが糖鎖であり、その結合相手として代表的なのがレクチンである。レクチンとは、糖と特異的に結合するタンパク質の総称であり、代表例として、肝臓の肝細胞表面に発現するアシアロ糖タンパク質受容体(ASGPR)が知られている。
薬物分子に糖鎖(特にガラクトースやN-アセチルガラクトサミンなど)を結合させると、これらがASGPRに認識され、細胞内に能動的に取り込まれる。この認識機構を利用することで、肝臓を標的とした高精度な薬物送達(ドラッグデリバリー)が実現可能となる。
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