下の模式図で示される経口徐放カプセル剤の型はどれか。1つ選べ。
- スパンスル型
- ロンタブ型
- グラデュメット型
- スパンタブ型
- レジネート型
解答・解説
解答
1
解説
1 正
スパンスル型は、速放性顆粒と複数種類の徐放性顆粒を1つのカプセル内に混合して充填したマルチプルユニット型の経口徐放製剤である。それぞれの顆粒には溶解性の異なるコーティングが施されており、腸管内で異なるタイミングで薬物を放出する。
2 誤
ロンタブ型は、徐放性内核層を速効性の外層で覆った構造をもつシングルユニット型の経口徐放製剤である。錠剤全体として一定の徐放性を発揮する設計である。
3 誤
グラデュメット型は、多孔性プラスチックの網目構造内に薬物を分散させた構造を持つ、シングルユニット型の経口徐放製剤である。薬物は消化管内で徐々に放出され、マトリックス自体は体外に排泄される。
4 誤
スパンタブ型は、速放性顆粒・徐放性顆粒・腸溶性顆粒を混合し、打錠して成形したマルチプルユニット型の経口徐放製剤である。
5 誤
レジネート型は、薬物をイオン交換樹脂(レジン)に吸着させた構造をもつ、シングルユニット型の経口徐放製剤である。消化管内でナトリウムイオンやカリウムイオンとのイオン交換反応により薬物を徐々に放出する。
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