造粒に用いる機器のうち、混合、造粒、乾燥の工程を同一装置内で行うことができるのはどれか。1つ選べ。
- 流動層造粒機
- 転動造粒機
- 押出し造粒機
- 噴霧乾燥造粒機
- 破砕造粒機

造粒に用いる機器のうち、混合、造粒、乾燥の工程を同一装置内で行うことができるのはどれか。1つ選べ。
解答
1
解説
1 正
流動層造粒機は、熱風気流中に吹き上げた粉末に結合剤を噴霧して造粒を行う方法である。粉末に機械的な圧力は作用しないため、比較的かさ高く不定形な造粒物が得られる。また、混合、造粒、乾燥の3工程を1台で連続的に処理できることが最大の特徴である。これは、装置内で粉体を流動化させた状態で結合剤溶液をスプレーすることにより、効率的な造粒が可能になるためである。
2 誤
転動造粒機は、転動している粉末に結合剤溶液を噴霧するもので、球型の粒子が得られる。
3 誤
押出し造粒機は、一定孔径のスクリーンから薬物と添加剤からなる混練物を押し出し、適当なサイズにカットして比較的密度の高い円柱状の造粒物が得られる。
4 誤
熱風気流中に薬物と添加剤からなる溶液もしくは懸濁液を噴霧し、急速に乾燥させる造粒法である。比較的小さな球形の造粒物が得られる。また、濃縮、造粒、乾燥を一連の工程を一つのプロセスで完了できる。
5 誤
破砕造粒機は、粉体に強圧を加えて乾燥状態のまま塊状とし、それを粉砕し適切な粒子径をもつ粉体とする。混合した粉末状の原料を圧縮形成後に粉砕するため、不定型な造粒物が得られる。水や熱に不安定な医薬品の造粒に適している。
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