27歳女性。身長159cm、体重50kg。この患者の母親が、処方箋を持って薬局を訪れた。この患者は、2年前から、双極性障害と診断され、処方1の薬剤による治療を継続中である。お薬手帳及び薬剤服用歴を確認したところ、今回から処方2の薬剤が追加されている。患者の母親と面談したところ、「最近、娘は夜眠らずに活動する日もあり、早口で話すことも多くなった。」とのことであった。
薬剤師がこの患者の母親へ指導した内容についてSOAP形式で薬剤服用歴管理記録簿に記載した。(S)、(O)、(A)、(P)の項目と対応する記載内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- S:過量投与による中毒を予防するために、継続して血中リチウム濃度の数値や変化を確認すること。
- O:「最近、娘は夜眠らずに活動する日もあり、早口で話すことも多くなった。」との患者の母親から聞きとった情報。
- O:次回来局時に、血糖値上昇や体重増加などの副作用発現の有無を確認すること。
- A:臨床所見及び検査値の結果を確認し、処方2の薬剤の服用開始が可能であると判断したこと。
- P:処方2の薬剤により体重増加のおそれがあるため、娘に食事等に注意し適度な運動を心掛けるように伝えてもらうこと。
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解答
4、5
解説
本問は、SOAP形式に基づく薬剤服用歴管理指導記録の記載について問う問題である。
SOAPとは、POS(Problem Oriented System:問題志向型システム)に基づき、薬剤師が得た情報を以下の4項目に分類して記録する方式である:
S(Subjective data:主観的情報):患者や家族から得た訴えや生活情報など
O(Objective data:客観的情報):検査値、処方内容、薬剤師が観察・測定した情報
A(Assessment:評価):薬剤師としての評価や判断
P(Plan:計画):今後の指導方針や対応計画
1 誤
「継続して血中リチウム濃度の数値や変化を確認すること」は、今後の対応方針であり、P(計画)に該当する。
2 誤
「最近、娘は夜眠らずに活動する日もあり~」は患者家族からの聞き取り情報であり、主観的情報であり、S(主観的情報)に該当する。
3 誤
「副作用発現の有無を確認すること」は、今後の対応方針であり、P(計画)に該当する。
4 正
「オランザピンにより高血糖や肥満が起こる可能性がある」という薬剤師の評価・判断を述べているため、A(評価)に該当する。
5 正
「服用中は肥満に注意し、運動や食事を心がけるように指導する」という対応計画・指導内容であり、P(計画)に該当する。
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