72歳男性。数年前よりA病院から処方1の薬剤が処方されていた。さらに、2週間前から処方2が開始された。本日、男性はかかりつけ薬局に電話し、3日前から腹部の不快感を感じているが治らないと訴えた。薬剤師は、男性よりここ数週間は食生活に大きな変化がないことを聴取した。また、処方1の薬剤が多く残っており、夕食後は飲み忘れてしまうことも分かった。対応については、折り返し電話する旨を伝えた。薬剤師は、この薬局で実務実習中の薬学部学生に、練習として電話で伝える指導内容案とA病院への服薬情報提供書案の作成を指示した。ま処方と処方2の薬剤の注意事項等情報(添付文書)を確認したところ、処方2の薬剤の副作用欄に「腹部不快感0.5〜2%未満」と記載されていた。
なお、この薬局は地域連携薬局の認定を有していることを薬局内に掲示している。その他の薬局の認定は受けていない。
問322(実務)
指導薬剤師は、実務実習生の指導内容案と服薬情報提供書案を確認した。適切なのはどれか。2つ選べ。
- 指導内容案:処方2の薬剤の服用を直ちに中止すること
- 指導内容案:残薬は薬局で対応できないので医師に相談すること
- 情報提供書案:処方1の薬剤について1日1回朝食後に変更の提案をすること
- 情報提供書案:処方1の薬剤の副作用発現の可能性が高いこと
- 情報提供書案:処方2の薬剤の副作用発現の可能性が高いこと

問323(法規・制度・倫理)
薬剤師は、実務実習生に、この薬局が掲示している認定に関する条件や特徴について質問した。学生の回答のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 患者さんのご自宅での訪問指導に関する薬局の実績の有無に関わらず、訪問指導の依頼にすぐに対応できる体制を整えている必要があります。
- 現在の薬局の所在地で、10年以上営業を続けている必要があります。
- オンライン服薬指導に対応できる体制を整えている必要があります。
- 地域包括ケアシステムに関する研修を修了した薬剤師が常勤している必要があります。
- 患者さんが入退院した時は、医療機関と連携して服薬情報などをやり取りできる体制を整えている必要があります。
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