65歳男性。2型糖尿病の既往があり処方1の薬剤を服用している。約15年前にC型肝炎ウイルス(HCV)感染症と診断され、インターフェロン治療を受けたがウイルスは陰性化しなかった。その後、C型慢性肝炎に対して処方2の薬剤を内服し経過観察中であったが、AST及びALTの軽度上昇が認められたため、直接作用型抗ウイルス薬(処方3)が追加された。
問290(実務)
この患者に対する服薬指導として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- カナグリフロジンにより、口が渇いたり尿量が増えることがあります。
- 抗ウイルス薬を飲み忘れた場合は、翌日の夕食後まで服用しないでください。
- 抗ウイルス薬の併用により、低血糖が発現する可能性が高まるため、ふらつきなどの症状に注意してください。
- 抗ウイルス薬は、12週間飲み続ける必要があるので、継続して受診してください。
- 抗ウイルス薬により血圧が上昇する可能性がありますので、家庭でも血圧を測定してください。

問291(病態・薬物治療)
処方3追加時とその2ヶ月後受診時の検査値は下表のとおりであった。
検査結果を見た医師から、院内における採用薬の確認と治療薬の変更について、薬剤部に問合せがあった。検査値から判断し、処方3の薬剤を変更することにした。変更後の治療薬として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- ラミブジン
- グレカプレビル・ピブレンタスビル配合錠
- エンテカビル
- テノホビルアラフェナミド
- ソホスブビル・ベルパタスビル配合錠+リバビリン
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