48歳男性。2ヶ月前から食欲の低下を感じ、消化器内科で精査したところ、ヘリコバクター・ピロリ陽性と診断され、一次除菌を行うこととなった。
問260(実務)
この処方薬の服薬指導時の患者への説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ボノプラザン錠は、服用時に噛んだり、砕いたりすると効果が減弱します。
- よくみられる副作用として、腹痛や頻回の下痢があります。
- 味覚異常が現れることがありますが、多くの場合数日で治まります。
- 服用期間中は激しい運動を控えてください。
- 処方分の薬を飲み終えた後、すぐに除菌の判定を行います。

問261(薬理)
ヘリコバクター・ピロリの除菌療法において、ボノプラザン以外にラベプラゾールも用いられてきた。ボノプラザン又はラベプラゾールに関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ボノプラザンは、壁細胞におけるH+,K+-ATPaseの発現を抑制する。
- ボノプラザンは、胃酸による活性化を必要としない。
- ボノプラザンは、弱酸性であり、壁細胞内に分子形として集積する。
- ラベプラゾールは、K+と競合して、壁細胞からのH+分泌を阻害する。
- ラベプラゾールは、H+,K+-ATPaseとジスルフィド結合を形成する。
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