16歳女性。夜間の睡眠を十分にとっていたにもかかわらず、高校での授業中に耐え難い眠気が繰り返し生じ、居眠りすることが多くなった。そのため睡眠クリニックを受診し、指導された通りに生活習慣の改善を実施したが、2週間経っても居眠りが消失しなかった。終夜睡眠ポリグラフ検査や反復睡眠潜時検査の結果からナルコレプシーと診断され、生活習慣の改善を継続するとともに、以下の処方が開始となった。
問248(実務)
処方1の薬剤及び用法について、この患者に説明する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 依存性が形成される可能性があること。
- 流通管理のため、空のPTPシートを回収すること。
- 脱毛の可能性があること。
- 服用開始後、頭痛が生じる可能性があること。
- 服用期間中はカフェインを含む飲料の摂取は避けること。
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解答
1、4
解説
1 正
モダフィニル(以下:本剤)を使用すると、精神的依存が形成されるおそれがある。
2 誤
本剤における流通管理をするために下記の規則が定められている。
・厳格な登録制度の導入
(医師、薬剤師、医療機関、薬局は事前にWeb登録が必要)
・登録センターによる情報管理と照合
(調剤する際に処方医師登録状況をWebで確認)
・卸売販売業者の制限
(登録されていない医療機関、薬局に納入すること不可)
3 誤
本剤は、副作用として、脱毛を起こすとの報告はない。
4 正
本剤は、副作用として、頭痛が現れることがあるため、頭痛が生じる可能性がある。
5 誤
本剤とカフェインを含む飲料との相互作用は、報告されていない。
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問249(薬理)
服薬コンプライアンスは良好であったが、約1ヶ月服用しても授業中の居眠り等の症状は改善しなかったため、モダフィニルが徐々に増量され、3ヶ月後には300mg/日となった。モダフィニルの増量中に、「眠りにつくときに怖い夢ばかり「みる」との訴えがあったため、処方2が追加された。その後も居眠り等の症状が十分に改善されなかったため、モダフィニル錠は、処方3に変更された。
処方2及び処方3のいずれかの薬物の作用機序として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- γ–アミノ酪酸(GABA)及びヒスタミンの遊離を促進する。
- アデノシンA1及びA2A受容体を遮断する。
- 非特異的にホスホジエステラーゼを阻害する。
- ドパミン及びノルアドレナリンの再取り込みを阻害する。
- セロトニン及びノルアドレナリンの再取り込みを阻害する。
[su_spoiler title=”解答・解説”]
解答
4、5
解説
クロミプラミンは、セロトニン及びノルアドレナリンの再取り込みを阻害する。また、メチルフェニデートは、ドパミン及びノルアドレナリンの再取り込みを阻害する。
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