細胞周期は有糸分裂と細胞質分裂が起こる分裂期(M期)と間期に分けられ、間期はさらにG1期、S期、G2期に分けられる。増殖中の細胞集団の細胞に対して、DNA結合性蛍光色素で細胞を標識した。このとき蛍光強度は細胞内DNA量を反映する。個々の細胞の蛍光強度を測定したところ、相対蛍光強度と細胞数の関係は下図のようになった。G2期の細胞はどこに分布するか。1つ選べ。
- 領域A
- 領域B
- 領域C
- 領域Aと領域B
- 領域Aと領域C
細胞周期は有糸分裂と細胞質分裂が起こる分裂期(M期)と間期に分けられ、間期はさらにG1期、S期、G2期に分けられる。増殖中の細胞集団の細胞に対して、DNA結合性蛍光色素で細胞を標識した。このとき蛍光強度は細胞内DNA量を反映する。個々の細胞の蛍光強度を測定したところ、相対蛍光強度と細胞数の関係は下図のようになった。G2期の細胞はどこに分布するか。1つ選べ。
解答
3
解説
細胞周期は以下のように分類される。
G1期:DNA複製前の段階。細胞内の染色体の量は2nである
S期:DNA複製中の段階。細胞内の染色体の量は2n〜4nの範囲にある
G2期:DNA複製後の段階。細胞内の染色体の量は4nである
M期:細胞が分裂し、2つの娘細胞ができる。染色体の量は分裂後に2nに戻る
設問の図
領域A:蛍光強度が弱く、染色体の量が2nであることを示す→G1期
領域B:蛍光強度が中程度で、染色体の量が2n〜4nの範囲にある→S期
領域C:蛍光強度が強く、染色体の量が4nであることを示す→G2期
上記のことからG2期の細胞は「領域C」である。
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