抗悪性腫瘍薬のうち、チュブリンに結合し微小管の重合を阻害するのはどれか。1つ選べ。
- シスプラチン
- メトトレキサート
- ビンクリスチン
- フルオロウラシル
- ブレオマイシン
抗悪性腫瘍薬のうち、チュブリンに結合し微小管の重合を阻害するのはどれか。1つ選べ。
解答
3
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解説
1 誤
シスプラチンは、白金製剤であり、DNAに架橋を形成することによりS期、M期の進行を抑制する。
2 誤
メトトレキサートは、ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)を阻害し、テトラヒドロ葉酸の合成を抑制することによりチミジル酸合成酵素を阻害する。
3 正
ビンクリスチンは、チュブリンの重合を阻害し、微小管を崩壊させ、紡錘糸機能を障害することで細胞分裂を停止させアポトーシスを誘発する。
4 誤
フルオロウラシルは、ウラシルに類似した構造を有しており、生理的なウラシル代謝経路でFdUMP(フルオロデオキシウリジル酸)となり、チミジル酸合成酵素を阻害する。
5 誤
ブレオマイシンは、鉄イオンとキレート形成し、活性酸素(フリーラジカル)を発生させ、非酵素的にDNA鎖を切断する。
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