ガスクロマトグラフィーに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 電子捕獲検出器は、主にC-H結合を有する有機化合物の検出に用いられる。
- 定量には内標準法が用いられるが、絶対検量線法は用いられない。
- 難揮発性物質の誘導体化の1つにトリメチルシリル化がある。
- カラム恒温槽の温度をある温度から一定速度で上昇させると、上昇させない場合と比較して分離時間が長くなる。
- 電子イオン化及び化学イオン化はガスクロマトグラフィー質量分析法のイオン化法に用いられる。
ガスクロマトグラフィーに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
3、5
解説
1 誤
ガスクロマトグラフィーにおいて、電子捕獲検出器は、有機ハロゲン化合物の検出に用いられる。なお、主にC-H結合を有する有機化合物の検出には、水素炎イオン化検出器が用いられる。
2 誤
ガスクロマトグラフィーにおける定量は、通例、内標準法が用いられるが、適当な内標準物質が得られない場合には、絶対検量線法、標準添加法が用いられる。
3 正
気体試料、気化できる試料でないと、ガスクロマトグラフィーを行うことができない。難揮発性物質をガスクロマトグラフィーするためにトリメチルシリル化を行い、分子間で水素結合を形成できない構造へと変化させ、気化できる試料に誘導体化することがある。
4 誤
カラム恒温槽の温度をある温度から一定速度で上昇させると、上昇させない場合と比較して分離時間が短くなる。カラムの温度を上昇させると、カラムが振動し、物質を保持する時間が短くなるため、分離する時間が短くなる。
5 正
ガスクロマトグラフィー/質量分析法のイオン化法として、電子イオン化法、化学イオン化法が用いられる。
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