分子軌道法に基づく基底状態の分子の電子配置に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 電子は特定の原子に属さず、分子全体に広がっている。
- 電子は一つの軌道に何個でも入ることができる。
- 一つの軌道に同じ向きのスピンをもつ電子が複数入ることができる。
- 電子はエネルギーの高い軌道から優先的に入ることがある。
- 結合次数は、(結合性軌道の電子数-反結合性軌道の電子数)/2 で与えられる。
分子軌道法に基づく基底状態の分子の電子配置に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 誤 5 正解答・解説
1、5
1 正
分子軌道法は、共有結合を生成する際に電子が分子全体に広がった軌道である分子軌道に移行すると考える概念である。なお、原子価結合法は、共有結合が生成する際に電子が各原子軌道に所属すると考える概念である。
電子は一つの軌道に2個まで入ることができる(Pauliの排他原理)。
一つの軌道に逆向きのスピンをもつ電子が入ることができる(Pauliの排他原理)。
電子はエネルギーの低い軌道から優先的に入ることができる。
分子軌道法において、結合次数(結合の強さの目安)は、(結合性軌道の電子数-反結合性軌道の電子数)/2 で与えられる。
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