HOME > 第107回薬剤師国家試験 > 第107回薬剤師国家試験 第107回薬剤師国家試験 問115 2023年1月9日 テロメアに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 テロメアは、染色体の末端に存在し、特定のDNA塩基配列の繰り返し構造を含む。 テロメアを開始点としてDNAが複製される。 生殖細胞系列の分裂時には、テロメアは短縮する。 多くのがん細胞で、テロメアを伸長させるテロメラーゼが発現している。 テロメア伸長の鋳型として、tRNAが利用される。 解答・解説 解答 1、4 解説 1 正 テロメアは染色体の末端に存在し、特定のDNA塩基配列が繰り返し続いている構造を有しており、染色体の安定性に関与している。 2 誤 テロメアを開始点としてDNAは複製されない。なお、DNAの複製は複製開始点から開始される。 3 誤 生殖細胞、がん細胞では高いテロメラーゼ活性が認められており、生殖細胞、がん細胞の分裂時には、テロメアの長さは維持される。なお、正常な体細胞では、テロメラーゼ活性がほぼ無いため、分裂時にテロメアは短縮する。 4 正 解説3参照 5 誤 テロメア伸長の鋳型として、テロメラーゼが有するRNAが利用される。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第107回薬剤師国家試験