HOME > 第106回薬剤師国家試験 > 第106回薬剤師国家試験 第106回薬剤師国家試験 問109 2021年11月4日 第106回薬剤師国家試験 問109 次の構造式で示す化合物Aに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 放線菌によって生産されるマクロライドである。 真菌によって生産される環状ペプチドである。 Z 配置の二重結合をもつ。 ピロール環をもつ。 ヘミアセタール構造をもつ。 解答・解説 解答 1、5 解説 化合物Aは、タクロリムスである。 1 正 タクロリムスは、放線菌により生産されるマクロライド(巨大なラクトン環(環状エステル)を含む物質)である。 2 誤 タクロリムスの構造中には、環状ペプチド(2つ以上のアミノ酸がアミド結合することで形成される環状構造)は含まれていない。なお、タクロリムスの類似薬であるシクロスポリンは、真菌によって産生される環状ペプチドである。 3 誤 タクロリムスの構造中には、E配置(優先順位の高い置換基が二重結合を挟んで反対側にある)の二重結合が2つある。 4 誤 タクロリムスの構造には、ピロール環は含まれない。 5 正 タクロリムスの構造には、ヘミアセタール(同一炭素にヒドロキシ基(−OH)及びアルコキシ基(RO−)が結合した構造)が含まれる。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第106回薬剤師国家試験