62歳男性。肺炎感染症の治療のため、スルバクタムナトリウム・アンピシリンナトリウムの点滴投与が開始された。肺炎は改善されたが、投与5日目から、腹痛、頻回の水様性の下痢、発熱、白血球数及びCRP値の上昇が認められた。直腸内視鏡検査を行ったところ、多発する黄白色の偽膜、浮腫やびらんが認められ、偽膜性大腸炎と診断された。このため、スルバクタムナトリウム・アンピシリンナトリウムの点滴投与を中止し、抗菌薬の変更についてカンファレンスが開かれた。
問224(物理・化学・生物)
この患者で新たに発症した腸疾患とその原因菌に関する説明のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 原因菌は、腸内において常在細菌叢を形成している。
- 原因菌は、経口感染する。
- 原因菌は、空気中で生存できない芽胞非形成菌である。
- 発症には、肺炎感染症の治療薬の投与による菌交代現象が関与する。
- 症状は、原因菌が産生する外毒素により起こる。

問225(実務)
このカンファレンスにおいて、薬剤師が提案する抗菌剤として適切なのはどれか。2つ選べ。
- セフジニルカプセル
- クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物配合錠
- メトロニダゾール錠
- バンコマイシン塩酸塩散
- レボフロキサシン水和物錠
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