HOME > 第105回薬剤師国家試験 > 第105回薬剤師国家試験 第105回薬剤師国家試験 問186(理論問題) 過去問解説 2023年1月13日 子宮内膜症の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 子宮平滑筋が増殖する疾患である。 エストロゲン非依存性疾患である。 下腹部痛、月経痛などの症状がある。 GnRHアンタゴニストが用いられる。 ダナゾール投与により治療を行う際は血栓症に注意が必要である。 解答・解説 解答 3、5 解説 1 誤 本疾患は、エストロゲン依存性疾患であり、子宮以外の場所(卵管や卵巣)に子宮内膜が増殖する疾患である。 2 誤 解説1参照 3 正 本疾患では、下腹部痛、激しい月経痛を伴うことがあり、不妊症の原因にもなる。 4 誤 本疾患の治療薬として、LH–RH(Gn–RH)誘導体が用いられる。なお、GnRHアンタゴニスト(デガレリクス)は、前立腺がんの治療に用いられる。 (現在:子宮内膜症に基づく疼痛の改善にGnRHアンタゴニストのレルゴリクスが用いられる。) 5 正 ダナゾールは、血栓症を引き起こすことがあるので、観察を十分に行いながら慎重に投与する必要がある。また、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う必要がある。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第105回薬剤師国家試験