第105回薬剤師国家試験 問175
解答・解説
解答
2、3
解説
1 誤
カルビドパは、芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼを阻害し、レボドパが末梢でドパミンへの変換されるのを抑制することにより、レボドパの中枢移行性を増加させる。
2 正
キニジンは、近位尿細管においてP糖タンパク質を阻害することによりジゴキシンの血中濃度を上昇させる。
3 正
プロベネシドは、近位尿細管において有機アニオントランスポーターを阻害することによりメトトレキサートの血中濃度を上昇させる。
4 誤
シメチジンは、近位尿細管において有機カチオントランスポーターを阻害することによりメトホルミンの血中濃度を上昇させる。
5 誤
ロキソプロフェンは、プロスタグランジンの生合成を抑制することにより、腎の水分および電解質の代謝に影響を与え、リチウム濃度を上昇させることがある。