以下の薬剤の組合せのうち、両薬剤の服用時間をずらすことで併用可能なのはどれか。2つ選べ。
- S–1(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合)カプセル+フルオロウラシル錠
- セフジニルカプセル+クエン酸第一鉄ナトリウム錠
- レボフロキサシン錠+酸化マグネシウム錠
- バルプロ酸Na徐放性顆粒+テビペネムピボキシル細粒
- リファンピシンカプセル+ボリコナゾール錠
以下の薬剤の組合せのうち、両薬剤の服用時間をずらすことで併用可能なのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 正 4 誤 5 誤解答・解説
2、3
1 誤
S−1には、フルオロウラシルのプロドラッグであるテガフールとフルオロウラシルの代謝を抑制するギメラシルが含有されているため、S−1とフルオロウラシルと併用すると、フルオロウラシルの血中濃度が上昇し、副作用が現れやすくなる。
両剤は併用禁忌とされており、服用時間をずらしても併用することはできない。
セフジニルとクエン酸第一鉄ナトリウムを併用すると、セフジニルと鉄が不溶性のキレートを形成し、セフジニルの吸収が低下するおそれがある。この相互作用は服用時間をずらすことにより回避することができる。
レボフロキサシンと酸化マグネシウムを併用すると、レボフロキサシンとマグネシウムが不溶性のキレートを形成し、レボフロキサシンの吸収が低下するおそれがある。この相互作用は服用時間をずらすことにより回避することができる。
バルプロ酸Naとテビペネムピボキシルを併用すると、バルプロ酸の血中濃度が低下し、てんかん発作を再発するおそれがある。
両剤は併用禁忌とされており、服用時間をずらしても併用することはできない。
リファンピシンとボリコナゾールを併用すると、リファンピシンのCYP誘導作用によりボリコナゾールの代謝が促進し、血中濃度が低下するおそれがある。
両剤は併用禁忌とされており、服用時間をずらしても併用することはできない。
コメント