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第104回薬剤師国家試験 問188(理論問題) 遺伝子変異

73 歳男性。数ヶ月前から腹痛を感じていたが、最近になって血便が認められたため来院し、StageⅢのS状結腸がんと診断された。外来にて、イリノテカン、レボホリナートカルシウム、フルオロウラシルを用いたがん化学療法を行うため、使用する薬物の代謝酵素の活性に変化をきたす遺伝子変異の有無を調べることになった。その遺伝子として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

  1. CYP2C9
  2. CYP2D6
  3. CYP2C19
  4. NAT2
  5. UGT1A1

解答・解説

解答
5

解説
イリノテカンは、体内でカルボキシルエステラーゼにより活性代謝物(SN−38)に変換される。SN−38は、主に肝の代謝酵素であるUDP−グルクロン酸転移酵素(UGT)の一分子種であるUGT1A1によりグルクロン酸抱合され、SN−38のグルクロン酸抱合体(SN−38G)となり、主に胆汁中に排泄される。このことから、イリノテカンによる化学療法を行う前には、UGT1A1の遺伝子変異の有無を調べる。

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