腹痛に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 腹痛は、神経痛と体性痛の2つに分類される。
2 腹膜刺激によって起こる痛みは、体性痛である。
3 腹部全体に痛みがある腸重積症は、急性腹症である。
4 右下腹部痛及び発熱があると、胃食道逆流症が疑われる。
5 左側腹部痛、発熱、黄疸があると、胆嚢炎が疑われる。
腹痛に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 腹痛は、神経痛と体性痛の2つに分類される。
2 腹膜刺激によって起こる痛みは、体性痛である。
3 腹部全体に痛みがある腸重積症は、急性腹症である。
4 右下腹部痛及び発熱があると、胃食道逆流症が疑われる。
5 左側腹部痛、発熱、黄疸があると、胆嚢炎が疑われる。
解答 解説 2 正 3 正 4 誤 5 誤解答・解説
2、3
1 誤
腹痛は発生のしくみなどにより、内臓痛、体性痛、関連痛に分類される。
・内臓痛
食道、胃、小腸、大腸などの炎症や閉塞、肝臓や脾臓などの炎症や腫脹による圧迫、臓器被膜の急激な伸展が原因で発生する自律神経を介した痛み
・体性痛
皮膚や骨、関節、筋肉、結合組織に対する機械的刺激により発生する脊髄神経知覚伝導路を介する痛み
・関連痛
病巣の周囲や病巣から離れた場所により発生する痛み
解説1参照
腸重積症は、回腸が大腸の中に入り込むことによって腸閉塞をきたす疾患であり、急性腹症に該当する。なお、急性腹症とは、急激に発症した激しい腹痛のことであり、緊急手術を必要とする可能性の高い急病の総称である。
右下腹部痛及び発熱があるときは、急性虫垂炎が疑われる。なお、胃食道逆流症では、胸の痛みを感じることがある。
胆嚢炎では、右上腹部痛、発熱、黄疸が認められる。
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