球形粒子から成るある粉体を分級して得られた粉体A及びBの個数基準の粒度分布曲線を図に示した。この図から考えられることとして、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 粉体Aは粉体Bより小さな安息角を示す。
- 粉体Aは粉体Bより小さな空隙率を示す。
- 粉体Aは粉体Bより小さなかさ密度を示す。
- 粉体Aは粉体Bより小さな比表面積を示す。
- 粒度分布を質量基準で表すと、粉体Aのモード径は30 µm より大きくなる。
球形粒子から成るある粉体を分級して得られた粉体A及びBの個数基準の粒度分布曲線を図に示した。この図から考えられることとして、適切なのはどれか。2つ選べ。
解答 動画解説 解説 2 誤 3 正 4 誤 5 正解答・解説
3、5
https://youtu.be/Ra7YIOPB0Oo
設問中の個数基準の粒度分布曲線より粉体Aのモード径(最頻値)は30 µmであり、粉体Bのモード径(最頻値)よりも小さいと判断することができる。このことから、粉体Aは粉体Bに比べ粒子径が小さい粉体で構成されていると考えられる。
粉体の性質は、一般に粒子径の影響を受け変化する。
1 誤
前記参照
前記参照
比表面積とは、単位質量当たりの粉体の表面積のことであり、平均粒子径と反比例の関係を示す。このことから、比表面積の大小関係は、粉体A>粉体Bとなる。
粒度分布曲線には、個数をもとに作成するもの(個数基準)と質量をもとに作成するもの(質量基準)があり、一般に質量基準の粒度分布曲線は個数基準の粒度分布曲線より大粒子側に現れる。このことから、粒度分布を質量基準で表すと、粉体Aのモード径は30 µm より大きくなる。
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