解答
3、4
解説
1 誤
単回投与毒性試験は、被検物質を哺乳動物に単回投与したときの用量-反応曲線を明らかにする目的で行われる。本試験では、LD 50(50%致死量)を求めることができるが、許容一日摂取量(ADI)を決定することはできない。なお、許容一日摂取量(ADI)は、反復投与毒性試験により得られたNOAELをもとに算出する。
2 誤
食品添加物の申請に要求される試験として、反復投与毒性試験、催奇形性試験、発がん性試験、変異原性試験などがあるが、単回投与毒性試験は、食品添加物の申請に要求されない。
3 正
反復投与毒性試験により、生体に有害な反応を起こさない最大量(NOAEL)及び動物実験で有害作用が認められた最小用量(LOAEL)を決定することができる。
4 正
遺伝毒性試験には、DNA損傷を検出する試験法(コメット試験、不定期DNA合成試験など)、染色体異常を検出する試験法(小核試験、染色体異常試験など)、遺伝子の突然変異を検出する試験法(復帰突然変異試験、マウスリンフォーマTK試験など)がある。
5 誤
催奇形性試験は、ネズミやマウスなどのげっ歯類以外にもうさぎなどで行われている。
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