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第104回薬剤師国家試験 問123(理論問題) 相対危険度

閉経後の健康な女性を無作為に2つの集団に分け、一方の集団にはエストロゲン・プロゲステロン併用療法を施し、もう一方の集団には偽薬を投与して長期にわたる追跡調査を行った結果を図に示した。この療法による疾患の発症リスクに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 乳がんの発症リスクは、有意に増加した。
  2. 脳卒中の発症リスクは、有意に増加した。
  3. 大腸がんの発症リスクは、有意に増加した。
  4. 子宮内膜がんの発症リスクは、有意に減少した。
  5. 股関節骨折の発症リスクは、有意に減少した。

解答・解説

解答
2、5

解説
相対危険度とは、対象群の発症率に対する投与群の発症率を表したものであり、相対危険度が1より大きい場合、投与群の発症率は対象群の発症率に比べ大きい(投与群で発症のリスクが増加している)と判断することができる。また、相対危険度の95%信頼区間が1を挟んでいる場合、その結果が有意でないことを示している。
設問の図より、乳がん、子宮内膜がんの相対危険度の95%信頼区間は1を挟んでいるので、その結果は有意でないと考えられる。脳卒中の相対危険度は1より大きく、その95%信頼区間は1を挟んでいないため、投与群で脳卒中の発症のリスクが増加していると考えられる。また、大腸がん、股関節骨折の相対危険度は1より小さく、その95%信頼区間は1を挟んでいないため、投与群で大腸がん、股関節骨折の発症のリスクが減少していると考えられる。

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