免疫系における胸腺の役割に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- T細胞の前駆細胞は骨髄で作られた後、胸腺に移動して分化・成熟する。
- 胸腺において、T細胞抗原受容体の遺伝子の再構成が起こる。
- 胸腺は、成人において造血が行われる主要な器官である。
- 胸腺は、二次リンパ器官の一つである。
- B細胞は主として胸腺で産生され、リンパ節で分化・成熟する。
免疫系における胸腺の役割に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 誤 4 誤 5 誤解答・解説
1、2
1 正
T細胞の前駆細胞は骨髄で産生された後、胸腺に移動して分化・成熟し、免疫反応を行う二次リンパ器官に移動する。
T細胞抗原受容体(TCR)の遺伝子の再構成は、胸腺において行われ、多様なTCRを発現に関与する。これによりT細胞は多くの抗原を認識することが可能となる。
成人において、造血が行われるのは骨髄である。骨髄には、すべての血球に分化可能な多能性造血幹細胞が存在し、種々の血球細胞及び未熟なリンパ球が産生される。
胸腺は、リンパ球の産生や分化、成熟に関与する一次リンパ器官である。
B細胞は、主として骨髄で産生・分化し、二次リンパ器官に移動して成熟B細胞となる。
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