次のアミノ酸のうち、破線で囲んだ部分の塩基性が最も強いのはどれか。1つ選べ。
解答 解説 1 誤 2 正 3 誤 4 誤 5 誤解答・解説
2
構造中にローンペアを有する窒素(N)が存在する化合物はH+(プロトン)を受け取ることができるため、塩基性を示す。
L−アスパラギン酸の構造である。破線で囲んだ部分はカルボン酸であり、酸性を示す。
L−アルギニンの構造である。破線で囲んだ部分はグアニジノ基であり、その共役酸は共鳴安定化するため、強い塩基性を示す。
L−グルタミンの構造である。破線で囲んだ部分はカルバモイル基であり、窒素に存在するローンペアが隣のカルボニル基と共鳴するため、塩基性を示さない。
L−トリプトファンの構造である。破線で囲んだ部分はインドール−3−イル基であり、窒素に存在するローンペアが芳香族性に寄与するため、塩基性を示さない。
L−ヒスチジンの構造である。破線で囲んだ部分はイミダゾール−4−イル基であり、1位の窒素に存在するローンペアは芳香属性に寄与するため、塩基性を示さないが、3位の窒素に存在するローンペアは芳香属性に寄与しないため、塩基性を示す。
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