水溶液中のイオン間相互作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 強電解質のモル伝導率は、濃度に比例して増加する。
- 難溶解性塩であるAgClの溶解度は、NaNO3の添加によるイオン強度の増大とともに増大する。
- 高濃度の強電解質溶液におけるイオンの平均活量係数は、1より大きくなることがある。
- 水中における電解質のイオン間相互作用は、アルコールなどを添加して溶媒の誘電率が低下すると減少する。
- アルカリ金属における極限モル伝導率は、K+<Na+<Li+の順に大きくなっている。
水溶液中のイオン間相互作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 正 4 誤 5 誤解答・解説
2、3
1 誤
強電解質のモル伝導率は、濃度の平方根に対して直線的に減少する。
難溶解性塩の溶解度は、異なるイオンを含む電解質を添加することにより増大する。AgClとNaNO3は水溶液中で解離し異なるイオンとなるため、AgClの溶解度は、NaNO3を添加することにより増大する。
希薄溶液では、強電解質溶液におけるイオンの平均活量係数は1より小さくなるが、高濃度では、イオンと溶媒分子の相互作用により、強電解質溶液におけるイオンの平均活量係数は1より大きくなることがある。
イオン間の相互作用は誘電率と反比例の関係にあるため、溶媒の誘電率が低下すると、イオン間相互作用は増大する。
アルカリ金属における極限モル伝導率は、水和イオン半径の影響を受けるため、Li+<Na+<K+の順に大きくなっている。
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