仮説検定を危険率1%で行ったところ、帰無仮説は棄却できなかった。この検定結果に関する記述として適切なのはどれか。1つ選べ。
- 第1種の過誤が生じている可能性がある。
- 帰無仮説は肯定されたと解釈される。
- 危険率を5%とすれば、帰無仮説は棄却されやすくなる。
- 危険率を変えなければ、標本数を増やしても、帰無仮説が棄却される見込みは変わらない。
- 第2種の過誤を犯す可能性の程度は1%である。
仮説検定を危険率1%で行ったところ、帰無仮説は棄却できなかった。この検定結果に関する記述として適切なのはどれか。1つ選べ。
解答
3
解説
仮説検定とは、対立仮説(証明したいこと)と帰無仮説(対立仮説と逆の仮説)を設定し、危険率をもとに帰無仮説を棄却して証明したことを裏付ける方法である。
1 誤
第1種の過誤とは、本来、差がないにも関わらず、誤って棄却すべきでない帰無仮説を棄却する過誤のことであり、今回の検定結果では「帰無仮説は棄却できなかった」となっていることから第1種の過誤が生じている可能性はない。
2 誤
「帰無仮説を棄却できなかった」とは、「帰無仮説を棄却するだけの証拠がなかった」ということであり、「帰無仮説が肯定された」ということではない。
3 正
危険率とは第1種の過誤が起こる確率を示していることから、危険率が大きくなると帰無仮説は棄却されやすくなる。
4 誤
標本数が増加すると、データの偏りがなくなることから、帰無仮説が棄却される見込みに変化が認められる。
5 誤
危険率が1%であることから、第1種の過誤を起こす可能性の程度は1%である。なお、第2種の過誤とは、棄却すべき帰無仮説を棄却し損なう過誤のことである。
コメント
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