第101回薬剤師国家試験 問122
40歳女性。血圧が高めであるため、1日に摂取する食塩相当量を、食事摂取基準(2015年度版)の目標量(男性8.0 g/日未満、女性7.0 g/日未満)に抑えるように気をつけている。ある日、外出していたため朝食のおにぎりと昼食の弁当を購入した。成分表示を見ると、おにぎりには「食塩相当量1.4 g」、弁当には「ナトリウム1,100 mg」との記載があった。この日の夕食は食塩相当量として何g未満にする必要があるか。最も近い値を1つ選べ。ただし、Na及びClの原子量を23及び35.5とし、3食以外は食塩の摂取はないものとする。
1 6.3
2 5.3
3 3.8
4 2.8
5 1.6
6 0.65
解答・解説
解答
4
解説
ナトリウム量と食塩相当量の関係を以下に示す。
NaとClの分子量はそれぞれ23、35.5であることから、NaClの分子量は58.5となる。このことから、Na:NaCl=23:58.5であり、ナトリウム1gは、2.54 g(1 g×58.5/23=2.54 g)の食塩に相当する。
本設問の女性は、朝食のおにぎりで食塩相当量1.4 g摂取しており、また、昼食の弁当より食塩相当量2.8 g(1.1 g×2.54=2.8 g)摂取している。これらのことから、本設問の女性が1日に摂取する食塩相当量を、食事摂取基準の目標量(女性7.0 g/日未満)に抑えるためには、夕食の食塩相当量を2.8 g未満(7.0 g-1.4 g-2.8 g=2.8 g)にする必要がある。
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