第101回薬剤師国家試験 問119

補体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 補体は主として、感染時に抗原刺激をうけたB細胞により産生される。
 補体は、その遺伝子が再構成されて、多様な抗原結合特異性を獲得する。
 補体成分の分解生成物の中には、血管透過性を亢進させるものがある。
 病原体の表面に結合したC3bは、食細胞による取り込みを促進する。
 補体系の活性化は、病原体表面に結合した抗体が補体成分を加水分解することにより始まる。

 

 

 

解説
1 誤
補体は主として、肝臓で産生される。
2 誤
補体は、その遺伝子が再構築されて、多様な抗原結合特異性を獲得することはない。なお、遺伝子が再構築されて、多様な抗原結合特異性を獲得するのは抗体である。
3 正
補体成分の分解生成物であるC3a、C4a、C5aは、アナフィラトキシンと呼ばれ、肥満細胞、好塩基球に作用し、ヒスタミンなどを遊離させることで血管透過性を亢進させる。
4 正
病原体の表面に結合したC3bやC4bは、食細胞(マクロファージ、好中球)による病原体の取り込みを促進する。なお、この作用をオプソニン作用という。
5 誤
補体系の活性化には、古典経路(第1経路)、第2経路、レクチン経路が存在し、どの経路においても抗体が補体成分を加水分解することで開始されることはない。

参考
・古典経路(第1経路)
抗原抗体複合体がC1を活性化し、その活性化したC1がC4をC4aとC4bに分解する。C4bはC2をC2aとC2bに分解し、C2bとの複合体C4b2aとなる。その後、C4b2aにC3bが結合し、C4b2a3bが形成され、それにより、C5が活性化され、膜侵襲複合体(MAC:C5b6789n)が形成される。
・第2経路
C3の自然分解産物C3bにB因子、D因子が作用することによって、C3bBbが形成され、それによりC3が分解されC3bが生じる。C3bBbとC3bが結合し、C3bBb3bが形成され、それにより、C5が活性化され、膜侵襲複合体(MAC:C5b6789n)が形成される。

解答
3、4

第101回 問119 PDF

第101回 問120

第101回薬剤師国家試験 問119」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 第101回薬剤師国家試験 問118 | yakugaku lab

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA