滅菌に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 最終滅菌法を適用できる医薬品には、通例、10-4以下の無菌性保証水準が得られる条件で滅菌が行われる。
- 通常、医薬品の分解における活性化エネルギーは、滅菌の活性化エネルギーに比べて大きい。
- 加熱滅菌における微生物の死滅は、見かけ上2次速度過程となる。
- 発熱性物質(パイロジェン)は、250℃、30分以上の乾熱滅菌で破壊される。
- 医療器具や衛生材料の滅菌には、酸化エチレンガスが広く用いられる。
滅菌に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
4、5
解説
1 誤
最終滅菌法を適用できる医薬品には、通例、10-6以下の無菌性保証水準(滅菌操作後、滅菌対象物に微生物が生存する確率が100万分の1)が得られる条件で滅菌が行われる。
2 誤
通常、医薬品の分解における活性化エネルギーは、滅菌の活性化エネルギーに比べて小さい。このことから、高温において医薬品の分解速度定数が、菌が死滅する速度定数より小さくなるため、高温において、医薬品の分解を抑えた状態で滅菌することが可能となる。
3 誤
加熱滅菌における微生物の死滅は、見かけ上1次速度過程であると考えられている。
4 正
発熱性物質(パイロジェン)は、熱に強く通常の加熱滅菌では破壊されないが、250℃、30分以上の乾熱滅菌で破壊される。
5 正
医療器具や衛生材料の滅菌には、低温下での滅菌が可能であり、被滅菌物を損傷することがない酸化エチレンガスが広く用いられる。
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