神経節に作用する薬

神経節に作用する薬

自律神経節では、アセチルコリンにより興奮伝達が行われる。節前線維から遊離されたアセチルコリンは、節後ニューロンの細胞膜上に存在するニコチン性アセチルコリン受容体(Naチャネル内蔵型)を刺激し、興奮を引き起こす。ニコチン性アセチルコリン受容体が刺激されるとチャネルが開口するとともにNaが細胞内に流入し、脱分極が誘発される。
自律神経節に作用する薬には、ニコチン性アセチルコリン受容体刺激薬とニコチン性アセチルコリン受容体遮断薬がある。
自律神経節に作用する薬を用いると、交感神経もしくは副交感神経に支配されている効果器に影響を与えるがその作用は均等には現れない。その理由として、1つの臓器は、両神経(交感神経、副交感神経)に支配されているが、両神経のどちらかが各臓器に対して優位に働いているためである。

自律神経節に作用する薬は、優位神経節のNN受容体に作用するため、自律神経節に作用する薬を用いると、優位神経節に支配されている効果器に影響が現れる。

1 自律神経節刺激薬

自律神経節刺激薬には、ニコチン(少量)、アセチルコリン、カルバコール、メタコリンなどがある。自律神経節刺激薬を用いると、優位な神経節が刺激されることにより薬理作用が現れる。

2 自律神経節遮断薬

自律神経節遮断薬には、ニコチン(大量)、ヘキサメトニウムなどがある。自律神経節遮断薬を用いると、優位な神経節が遮断されることにより薬理作用が現れる。

ニコチンは、脱分極性アンタゴニストであり、大量に投与することにより自律神経節を持続的に脱分極させることにより自律神経節遮断作用を示す。一方、ヘキサメトウム、トリメタファンは、競合的アンタゴニストであり、ニコチン受容体刺激薬と競合的に拮抗することにより自律神経節遮断作用を示す。

◇関連問題◇
第100回問27、第101回問153、第104回問28

◇テキスト◇
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