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痛みの種類と鎮痛薬の使い分け

痛みとは

痛みとは、組織が障害されることによって生じる不快な感覚や組織を障害する刺激のことである。

痛みは不快な感覚であり、それを改善する方法に薬物療法や神経ブロック療法、リハビリテーション、精神・心理療法などがあります。

 

痛みの伝達

痛みは、上行性痛覚伝達路により中枢へ伝達される。また、下行性疼痛抑制系により痛みが抑制される。

末梢で熱や圧迫、炎症部位で発生するブラジキニンにより侵害受容器が刺激され、上行性痛覚伝達路(1次ニューロン、2次ニューロン、3次ニューロン)により知覚野に情報が伝達されると、痛みが感知される。

痛みの種類

痛みは、器質的な痛みと非器質的な痛み(心因性の痛みなど)に分類される。
また、器質的な痛みについては、侵害受容性疼痛(体に危険を伝える痛みや炎症による痛み)や神経障害性疼痛(神経が障害されることで起こる痛み)に分類される。

<侵害受容性疼痛>
侵害受容性疼痛には体性痛、内臓痛がある。
体性痛:組織の障害による痛み
内臓痛:臓器の炎症や閉塞、圧迫、臓器被膜の急激な伸展による痛み

例)
ブラジキニンによる刺激で発生する痛み
冷たいもの、熱いものによる刺激で発生する痛み
鋭利なものによる刺激で発生する痛み

<神経障害性疼痛>
神経が障害されることによる痛み、一説では、痛みを伝達するカルシウムチャネルが過剰に発現することが関与しているとされている。

例)
帯状疱疹後の痛み
糖尿病による末梢神経障害により発生する痛み

鎮痛薬の使い分け

器質的な痛みに対しては、原因療法を行うことができないかを検討する。
痛みに対して鎮痛薬を使用する場合には、痛みの種類や痛みの程度に応じて、適切な鎮痛薬を選択する必要がある。

<痛み止めの強さ:目安>
NSAIDの外用剤<アセトアミノフェンの内服<NSAIDの内服<非麻薬性鎮痛薬<麻薬性鎮痛薬

<神経障害性疼痛について>
神経障害性疼痛に対しては、非オピオイド鎮痛薬やオピオイド鎮痛薬の効果が乏しいことがある。そのため、神経障害性疼痛に対しては、神経障害性疼痛治療薬や鎮痛補助薬が用いられる。また、三叉神経痛に対しては、カルバマゼピンやラモトリギン、バクロフェンが用いられることがある。

鎮痛薬の種類

1:麻薬性鎮痛薬(アヘンアルカロイド)
モルヒネ、コデイン、オキシコドン、ジヒドロコデイン

2:麻薬性鎮痛薬(合成麻薬性鎮痛薬)
フェンタニル、レミフェンタニル、メサドン、タペンタドール、ペチジン

3:非麻薬性鎮痛薬
トラマドール、ペンタゾシン、ブプレノルフィン

4:非オピオイド鎮痛薬
NSAID、アセトアミノフェン

5:神経障害性疼痛治療薬
プレガバリン、ミロガバリンベシル酸塩

6:鎮痛補助薬
抗うつ薬
(アミトリプチリン、ノルトリプチリン、デュロキセチン)

抗けいれん薬
(カルバマゼピン)

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