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次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い

1 次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは名称が似ているが、液性(pH)、除菌力、安定性、人体への影響が異なる。

次亜塩素酸は酸化力強く、細菌、ウイルスを不活化させる作用が強いが、反応性が高い(不安定である)ため、長期保存することができない。それに対して、次亜塩素酸ナトリウムは、次亜塩素酸水に水酸化ナトリウムを加えることで長期保存をすることを可能にしているが、水酸化ナトリウムが人体に有害であるため、人体への使用を控える必要がある。

2 次亜塩素酸のpHによる変化

次亜塩素酸はpHにより形が変化し、酸化力(殺菌力)、安定性が異なる。

・酸性では、HClOは、気化して塩素ガス(有毒ガス)を生じる
・弱酸性、中性では、HClOとして存在する 酸化力(殺菌力)が強く、不安定
・アルカリ性では、ClOとして存在する 酸化力(殺菌力)が弱く、安定

 次亜塩素酸は次亜塩素酸ナトリウムに比べ、酸化力(殺菌力)が高いため低濃度で殺菌効果を期待することができる。このことから、人体への有害性が低い状態で用いることが可能とされている。

3 次亜塩素酸ナトリウムから次亜塩素酸水を調整する危険性

次亜塩素酸ナトリウムに含まれる水酸化ナトリウムを中和することで次亜塩素酸水を調整することが可能であるが、下記の理由により危険性がある。
・中和がうまくできず、水酸化ナトリウムが残っている状態だと人体へ有害である
・強酸性状態となると、有毒ガスである塩素ガスが生じる

次亜塩素酸ナトリウムから次亜塩素酸水を調整することは危険性があるため、調整する場合には下記のことを守るようにする。
・作る方を把握し、適切な方法で調整する
・換気を十分に行う
・pHをチェックしながら調整する

4 次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸水を使用上の注意

次亜塩素酸ナトリウム 使用上の注意
・適正な濃度にする
便や嘔吐物が付着した床やオムツの消毒;0.1%(1000ppm)
器具、便座、浴槽、手すり、床の消毒:0.02%(200ppm)
・一度に大量に使用しない、長時間の使用を避ける
・目や皮膚に付着しないようにする
・酸性のものと混じらないようにする
・直射日光、高温避けて保管する

次亜塩素酸水 使用上の注意
・適正な濃度にする
人体に触れる場合は50ppm以下
・効果が減弱するため、長期間保管しない
・直射日光、高温避けて保管する
・汚れを拭き取ってから使用する

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