医薬品情報

柑橘類と薬の飲み合わせ

柑橘類と薬の飲み合わせ

グレープフルーツに含まれる成分(フラノクマリン類)は、小腸の代謝酵素(CYP3A4)を阻害するため、薬物と相互作用を起こすことがある。また、グレープフルーツと同様に小腸の代謝酵素を阻害することにより薬物と相互作用を起こす柑橘類がある。

グレープフルーツジュースと相互作用を起こす可能性のある薬物

グレープフルーツジュースと相互作用を起こす主な薬物

・Ca拮抗薬
アムロジピン、アゼルニジピン、シルニジピン、ニフェジピン、ベラパミル

・高脂血症治療薬
アトルバスタチン、シンバスタチン

・抗悪性腫瘍剤
イマチニブ、イリノテカン、ゲフィチニブ、エルロチニブ

・免疫抑制薬
シクロスポリン、タクロリムス

・抗てんかん薬
カルバマゼピン

・抗血小板薬
シロスタゾール

・肺高血圧症治療剤
ボセンタン

グレープフルーツと同様に薬物と相互作用を起こす可能性のある柑橘類

<フラノクマリン類を含む柑橘類>
グレープフルーツ、スウィーティー、晩白柚(ばんぺいゆ)、ダイダイ、ブンタン、ハッサク、夏みかん

<フラノクマリン類が含まれていないとされる柑橘類>
バレンシアオレンジ、レモン、カボス、温州みかん、スイートオレンジ、ネーブルオレンジ、ポンカン、デコポン、ゆず、すだち、きんかん

グレープフルーツジュースによる相互作用の機序

グレープフルーツジュースに含まれるフラノクマリン類による小腸の代謝酵素(CYP3A4)の阻害は不可逆的であり、本来は代謝されるはずの薬物がそのまま血中に移行することにより、薬効の増大や副作用リスクの増加につながることがある。この不可逆的に阻害されているCYP3A4が新しくなるまでに3~4日かかるため、その間は医薬品の効果が強く出る可能性がある。

また、グレープフルーツに含有されるフラノクマリン類も銘柄や産地などによってその含有量が大きく異なる。そのため医薬品の服用後、何時間を空ければ大丈夫であると一概には言うことはできず、グレープフルーツと相互作用を起こす医薬品を服用中はグレープフルーツの摂取は控えるべきだとされている。

-医薬品情報

Copyright© yakugaku lab , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.