新生児マススクリーニングは、先天性代謝異常などの疾患を新生児の段階で発見し、早期治療につなげるための検査である。

検査の概要
✅ 公費負担制度
- 検査は任意(保護者の希望)で実施
- 先天性代謝異常が発見された小児は、全額公費負担で治療可能
✅ 検査方法
- 生後4〜7日の新生児の足の裏から血液を採取し検査
✅ 発見率が高い疾患
- クレチン症(3,000〜4,000人に1人)
✅ 検査対象疾患の拡大
- タンデムマス法の導入により、従来より多くの疾患が検査可能に
検査対象疾患
🔹 従来のスクリーニング対象疾患
- アミノ酸代謝異常:フェニルケトン尿症、メープルシロップ尿症、ホモシスチン尿症
- 内分泌疾患:クレチン症、先天性副腎過形成
- 糖質代謝異常:ガラクトース血症
🔹 タンデムマス法による拡大スクリーニング
- アミノ酸代謝異常:フェニルケトン尿症、メープルシロップ尿症、ホモシスチン尿症 など
- 有機酸代謝異常:メチルマロン酸血症、プロピオン酸血症、イソ吉草酸血症 など
- 脂肪酸代謝異常:MCAD欠損症、VLCAD欠損症、全身性カルニチン欠乏症 など
ガラクトース血症、クレチン症、先天性副腎過形成は、タンデムマス法では測定できないため、従来の方法で検査
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