薬剤師国家試験出題項目

感覚器系

Section14 感覚器系

感覚器は外界からの情報を感覚(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚など)として受け入れる器官である。感覚器には、刺激に適した感覚受容器が備えられており、感覚受容器が刺激を受けると、電気的な信号が発生し、末梢神経、中枢神経系を介して大脳皮質の感覚野(視覚野、聴覚野、嗅覚野)を興奮させることで感覚(視覚、聴覚、嗅覚)が現れる。

1 眼

 眼は、眼球と視神経細胞から構成されており、これに眼球付属器(眼瞼、結膜、眼筋、睫毛など)が加わって視覚器を形成している。眼の中に入射した可視光(波長:380〜800nm)は網膜に到達し、光受容器に感知される。

1)眼球の構造と機能

2 耳

 耳は、外耳、中耳、内耳で構成され、外耳と中耳は聴覚を担い、内耳は聴覚と平衡感覚を担っている。空気の振動(音)によって聴覚受容器が刺激されると、それが電気的な信号に変換され、末梢神経、中枢神経を介して大脳皮質側頭葉の聴覚野に到達し、聴覚が現れる。

【聴覚】
空気振動(音)は、鼓膜、耳小骨、前庭窓を介して外リンパ液を振動させる。その後、コルチ器官が振動し、有毛細胞が興奮する。刺激された有毛細胞により蝸牛神経に活動電位が生じ、この興奮が大脳皮質側頭葉の聴覚野に伝わる。

【平衡感覚】
前庭器官は、前庭(球形嚢、卵形嚢)と半規管で構成される。球形嚢、卵形嚢は直線加速度を感知し、半規管は回転加速度を感知する。脳の位置が変化すると耳石が動き、発生した神経興奮が前庭神経を介して脳の位置を判断する。また、頭を回転させた時、半規管内のリンパ液が動きのその情報が脳に伝えられる。

3 鼻

 鼻は、外鼻、鼻腔に分けられ、外鼻孔は外界と通じ、後鼻孔は咽頭に通じる。空気中に拡散した化学物質により鼻腔内の粘膜に存在する嗅覚受容体が刺激されると嗅覚が現れる。

鼻腔の最上部にある嗅上皮には嗅細胞が存在し、その先端部では線毛が粘液中に伸びている。におい物質が粘液に溶け込むと、線毛に存在する受容体が刺激され、その情報が嗅球から嗅索を介して大脳皮質に伝わる。

-薬剤師国家試験出題項目

Copyright© yakugaku lab , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.