薬剤師国家試験出題項目

人口統計の意義

Section 人口統計の意義

1 集団の健康水準と人口統計の意義

最高の健康水準を享受することは万人の基本的権利であり、それを実現化させることが人間社会の課題である。この課題を解決するためには個人も国もお互いに協力する必要がある。健康が達成されているかを評価するためには、個人の健康はもちろんのこと、集団の健康状態を知ることが不可欠である。集団の健康状態を直接測定することは非常に困難であることから、人口統計によって得られた情報より集団の健康状態を把握する手法が用いられる。人口統計は、人口静態統計と人口動態統計に大別される。

 1.1 人口静態統計

人口静態統計とは、ある時点における人口及びその構造を調査するものであり、国勢調査がこれに該当する。国勢調査は統計法に基づき国が5年ごと(西暦の末尾が0と5の年)の10月1日に行われ、10年ごとの大規模調査とその中間年次の簡易調査に分けられる。

確定人口:大規模調査、簡易調査の人口
推計人口:国勢調査年以外の年の人口(直前の国勢調査年人口を基礎にして人口動態統計のデータを用いて算出される。

1)人口ピラミッド

人口静態統計で明らかになった年齢、性別の人口構成を表すものとして、人口ピラミッドがある。人口ピラミッドとは、縦軸に年齢、横軸の左に男性、右に女性の人口を表したものである。人口ピラミッドは、「釣鐘型」「ピラミッド型」「つぼ型」「星型」「ひょうたん型」に分類される。

【我が国の人口ピラミッド】
戦前はピラミッド型であったが、戦後から近年に至り釣鐘型となり、最近は少子高齢化が進みつぼ型となっている。2014年10月1日現在の我が国の人口ピラミッドは、第一次ベビーブーム(1947〜1949年生まれの65〜67歳)、第二次ベビーブーム(1971〜1974年生まれの40〜43歳)の2つの膨らみがあり、1966年丙午(ひえのうま)生まれがくぼんでいる。

1.2 人口動態統計

人口動態統計は、一定期間内に発生する人口の増減に影響を与える要因(出生・死亡・死産・婚姻・離婚)を調査したものである。我が国における人口動態調査は、市町村に提出される出生届、死亡届、婚姻届、離婚届、死産届をもとに行われる。

◇関連問題◇
第97回問125、第98回問125、第100回問124、第104回問20

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