予防接種法では、定期接種の対象となる疾患をA類疾患(集団予防)とB類疾患(個人予防)に分類し、政令により対象疾患や接種時期、回数を定めている。 また、この法律に基づく予防接種は、細菌感染症およびウイルス感染症を対象としており、原虫感染症に対するものは含まれていない。

A類疾患(定期接種の対象)
乳幼児・小児が対象
- ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ(DPT-IPV)
- 生後3〜12か月未満で初回接種
- 追加接種は初回終了から6か月以上空ける
- ジフテリア・破傷風(DTワクチン)
- 11〜13歳未満で接種
- 麻疹・風疹(MRワクチン)
- 1期:生後12〜24ヶ月未満
- 2期:5歳以上7歳未満で、小学校就学前1年間
- 追加:一定期間、特定の年齢層の男性が対象
- 日本脳炎
- 1期:生後6ヶ月〜90ヶ月
- 2期:9〜13歳未満
- ロタウイルス感染症
- 生後2か月〜14週間6日までに初回接種
- 結核(BCGワクチン)
- 生後12か月までに接種
- ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症
(子宮頸がん予防ワクチン)- 中学1年〜高校1年の女子
- Hib(ヒブ)感染症
(インフルエンザ菌b型(Hib)ワクチン)
- 生後2か月〜5歳未満
- 肺炎球菌感染症(小児)
- 生後2か月〜5歳未満
- 水痘(水ぼうそう)
- 生後12〜36か月未満
- B型肝炎(組換え沈降B型肝炎ワクチン)
- 生後2か月〜1歳未満
- ただし母子感染対策のB型肝炎ワクチン接種者は除く
B類疾患(高齢者・成人向け)
- インフルエンザ(インフルエンザHAワクチン)
- 65歳以上
- 60〜64歳で特定の持病(心臓・腎臓・呼吸器疾患など)を持つ人
- 肺炎球菌感染症(高齢者)
- 特定期間における65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる者
または60〜64歳で特定の持病を持つ人
- 特定期間における65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる者
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