ワイパックス錠0.5mg、1.0mg(ロラゼパム)

名称

商品名:ワイパックス
一般名:ロラゼパム


剤形、規格

錠:0.5mg、1.0mg


構造


薬効分類

ベンゾジアゼピン系抗不安薬


薬効薬理・作用機序

ロラゼパムは、GABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合し、GABAによるクロライドチャネル透過性亢進作用を増強させる。

下田武

本剤はベンゾジアゼピン系薬に分類されており、抗不安作用や馴化(じゅんか)作用を示すため、不安、抑うつ、心身症に用いられます。
<参考:馴化作用(馴化作用)>
ある刺激がくり返し提示されることにより、その刺激に対する反応が徐々に見られなくなっていく現象のこと


適応症、服用方法、使用方法

神経症における不安・緊張・抑うつ
心身症(自律神経失調症、心臓神経症)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ
通常、成人1日1〜3mgを2〜3回に分けて経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

下田武

臨床成績より下記に示すデータが得られています。
・神経症に対する有効率は52.7%
・自律神経失調症、心臓神経症に対する有効率は59.3%


使用できない場合(禁忌)

・急性狭隅角緑内障のある患者
[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化することがある]
・重症無力症のある患者
[筋弛緩作用により症状が悪化するおそれがある]


使用するにあたっての注意事項

・自動車の運転、高所での作業等を行う予定はあるか。
(注意力、集中力、反射機能等の低下が起こることがある。)

・漫然と長期間継続投与していないか。
(連用により薬物依存を生じることがあるため、漫然とした継続投与をさけること。本剤を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討すること。)


副作用

<主な副作用>
眠気、ふらつき、立ちくらみ、頭重、頭痛、不眠、動悸、悪心、下痢、便秘、食欲不振、口渇、胃部不快感など

<重大な副作用>
・依存性
・刺激興奮、錯乱
・呼吸抑制(類薬)


体内動態

代謝:グルクロン酸抱合を受け体内から消失する。
最高血中濃度到達時間:約2時間
半減期:12時間


飲み合わせ(相互作用)

<併用注意>
・中枢神経抑制剤、アルコール、モノアミン酸化酵素阻害剤
眠気、注意力、集中力、反射運動能力等の低下を増強することがある。

・マプロチリン塩酸塩
眠気、注意力、集中力、反射運動能力等の低下を増強することがある。
併用中本剤を急激に減量又は中止すると痙攣発作が現れることがある。

・ダントロレンナトリウム水和物
筋弛緩作用が増強することがある。

・プレガバリン
認知機能障害及び粗大運動機能障害に対して本剤が相加的に作用するおそれがある。

下田武

本剤は中枢抑制作用を有しているため、中枢抑制作用を有する薬剤と併用すると中枢抑制作用が発現しやすくなります。また、本剤は筋弛緩作用を有しているため、筋弛緩作用を示す薬剤と併用すると筋弛緩作用が増強されることがあります。


(注意事項)
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