医薬品情報

リスパダール錠1mg、2mg、3mg/細粒1%(リスペリドン)

名称

商品名:リスパダール
一般名:リスペリドン


剤形、規格

錠:1mg、2mg、3mg
細粒:1%

構造

薬効分類

抗精神病剤

薬効薬理・作用機序

リスペリドンは、抗ドパミン作用及び抗セロトニン作用により統合失調症で認められる陽性症状及び陰性症状を改善する。

統合失調症では、ドパミンなどの神経伝達物質に異常が生じ、陽性症状(幻覚、妄想など)、陰性症状(意欲減退など)が現れる。
リスペリドンは、ドパミンD2受容体拮抗作用により陽性症状を改善し、セロトニン受容体(5−HT2受容体)の拮抗作用により陰性症状を改善する。

適応症、服用方法、使用方法

1. 統合失調症
通常、成人にはリスペリドンとして1回1mg1日2回より開始し、徐々に増量する。維持量は通常1日2〜6mgを原則として1日2回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
但し、1日量は12mgを超えないこと。

2. 小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性
(錠:3mgには適用なし)
体重15kg以上20kg未満の患者

通常、リスペリドンとして1日1回0.25mgより開始し、4日目より1日0.5mgを1日2回に分けて経口投与する。症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.25mgずつ増量する。但し、1日量は1mgを超えないこと。
体重20kg以上の患者
通常、リスペリドンとして1日1回0.5mgより開始し、4日目より1日1mgを1日2回に分けて経口投与する。症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.5mgずつ増量する。但し、1日量は、体重20kg以上45kg未満の場合は2.5mg、45kg以上の場合は3mgを超えないこと。

使用できない場合(禁忌)

1.昏睡状態の患者
[昏睡状態を悪化させるおそれがある。]

2.バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者
[中枢神経抑制作用が増強されることがある。]

3.アドレナリンを投与中の患者(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)

4.本剤の成分及びパリペリドンに対し過敏症の既往歴のある患者

使用するにあたっての注意事項

1.投与初期、再投与時、増量時にα交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧があらわれることがあるので、少量から徐々に増量し、低血圧があらわれた場合は減量等、適切な処置を行うこと。

2.眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

3.統合失調症の患者においては、興奮、誇大性、敵意等の陽性症状を悪化させる可能性があるので観察を十分に行い、悪化がみられた場合には他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行うこと。

4.本剤の投与により、高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいはその危険因子を有する患者については、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。

5.低血糖があらわれることがあるので、本剤投与中は、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状に注意するとともに、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。

6.本剤の投与に際し、あらかじめ上記4.及び5.の副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、高血糖症状(口渇、多飲、多尿、頻尿等)、低血糖症状(脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等)に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう指導すること。

7.抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意すること。

8.小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性に対して本剤を投与する場合は、定期的に安全性及び有効性を評価し、漫然と長期にわたり投与しないこと。

副作用

<主な副作用>
・統合失調症に用いた場合
アカシジア、不眠、振戦、便秘、易刺激性、傾眠、不安、倦怠感、流涎過多、筋固縮 など
・小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性に用いた場合
傾眠、体重増加、食欲亢進、高プロラクチン血症、不安、よだれ、浮動性めまい など

<重大な副作用>

1. 悪性症候群(Syndrome malin)
2. 遅発性ジスキネジア
3. 麻痺性イレウス
4. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
5. 肝機能障害、黄疸
6. 横紋筋融解症
7. 不整脈
8. 脳血管障害
9. 高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡
10. 低血糖
11. 無顆粒球症、白血球減少
12. 肺塞栓症、深部静脈血栓症
13. 持続勃起症

飲み合わせ(相互作用)

<併用禁忌>
・アドレナリン(アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)
アドレナリンの作用を逆転させ、血圧降下を起こすことがある。
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される。

<併用注意>
1. 中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等)
相互に作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること
2. ドパミン作動薬
相互に作用を減弱することがある。
3. 降圧薬
降圧作用が増強することがある。
4.アルコール
相互に作用を増強することがある。
5.  CYP2D6を阻害する薬剤(パロキセチン等)
本剤及び活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。
6. CYP3A4を誘導する薬剤
(カルバマゼピン、フェニトイン、リファンピシン、フェノバルビタール)
本剤及び活性代謝物の血中濃度が低下することがある。
7.  CYP3A4を阻害する薬剤(イトラコナゾール等)
本剤及び活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。


(注意事項)
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医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。

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