医薬品情報

ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(イナビル)

薬剤名

一般名:ラニナミビルオクタン酸エステル水和物
代表薬剤の商品名:イナビル

構造

薬効分類

長時間作用型ノイラミニダーゼ阻害剤

薬効薬理・作用機序

ラニナミビルオクタン酸エステル水和物はプロドラッグであり、活性代謝物であるラニナミビルとなり、A型及びB型インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼを選択的に阻害し、ウイルス感染細胞からのウイルスの遊離を阻害することによりウイルスの増殖を抑制する。

ラニナミビルオクタン酸エステル水和物の作用機序
ラニナミビルオクタン酸エステルは脂溶性が高く、細胞透過性が高いため、細胞内に容易に取り込まれる。
取り込まれたラニナミビルオクタン酸エステルは、ゴルジ体でエステラーゼによりラニナミビルとなる。
ゴルジ体内にラニナミビルが長時間滞留し、ノイラミニダーゼとラニナミビルが強固に結合することで、ウイルス感染細胞からのウイルスの遊離を抑制する。

適応症

<イナビル吸入粉末剤>
●A型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療及びその予防

<イナビル吸入懸濁用>
●A型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療

禁忌

・本剤成分に過敏症のある患者

副作用

1)主な副作用

下痢、肝機能検査異常 など

2)重大な副作用

・ショック、アナフィラキシー
・気管支痙攣、呼吸困難
・異常行動
・皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症

補足

・半減期が長く、単回吸入で効果を示すことから、タミフル(オセルタミビルリン酸塩水和物)、リレンザ(ザナミビル水和物)と異なり、症状改善によるコンプライアンスの低下を防ぐことができる。
・ラニナミビルは、A/H1N1 pdm09インフルエンザウイルス、高病原性鳥インフルエンザウイルス(A/H5N1型)に対しても抗ウイルス作用を示すとされている(in vitro)。
・イナビル吸入粉末剤には、夾雑物として乳蛋白を含む乳糖水和物が使用されているため、乳製品に対して過敏症のある患者への使用を控える必要がある。
・イナビル吸入粉末剤は、吸入方法が複雑であること、ドライパウダー剤である(吸引力が必要である)ことから、5歳未満の小児、肺機能が著しく低下している患者には、本剤を使用することが困難である。
・乳製品に対して過敏症のある患者や5歳未満の小児、肺機能が著しく低下している患者にイナビル吸入粉末剤の使用が困難であることからネブライザーで用いる「イナビル吸入懸濁用」が開発された。


(注意事項)
作成日時の時点における医薬品情報を使用して作成しております。
医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。

-医薬品情報

Copyright© yakugaku lab , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.