ホクナリンテープ0.5mg/1mg/2mg(ツロブテロール)

ホクナリンテープ0.5mg/1mg/2mg(ツロブテロール)

名称

商品名:ホクナリンテープ
一般名:ツロブテロール


剤形、規格

テープ剤:0.5mg、1mg、2mg


構造


薬効分類

経皮吸収型気管支拡張剤


薬効薬理・作用機序

ツロブテロールは、気管支の交感神経アドレナリンβ2受容体(Gsタンパク質共役型)に作用することでアデニル酸シクラーゼを活性化する。それにより細胞内cAMPが増加し、気管支拡張作用を示す。

下田武

本剤は、TCS(経皮時間制御送達システム)により持続的な気管支拡張作用を示すとされており、就寝前に貼付することにより気管支喘息で問題となるモーニングディップ(早朝の呼吸機能低下)を抑制するとされています。


適応症、服用方法、使用方法

・下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
気管支喘息、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺気腫

<成人>
通常、ツロブテロールとして2mg、胸部、背部又は上腕部のいずれかに貼付する。

<小児>
通常、ツロブテロールとして0.5〜3歳未満には0.5mg、3〜9歳未満には1mg、9歳以上には2mgを1日1回、胸部、背部又は上腕部のいずれかに貼付する。


使用できない場合(禁忌)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者


使用するにあたっての注意事項

1.気管支喘息治療における長期管理の基本は、吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の使用であり、吸入ステロイド剤等により症状の改善が得られない場合、あるいは患者の重症度から吸入ステロイド剤等との併用による治療が適切と判断された場合にのみ、本剤と吸入ステロイド剤等を併用して使用すること。
本剤は吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の代替薬ではないため、患者が本剤の使用により症状改善を感じた場合であっても、医師の指示なく吸入ステロイド剤等を減量又は中止し、本剤を単独で用いることのないよう、患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること.

下田武

小児喘息治療管理ガイドライン2017では、本剤は短期追加薬に分類され、長期管理中に一過性のコントロール悪化が認められた場合に数日から2週間以内で使用するとされています。

2.気管支喘息治療の長期管理において、本剤の投与期間中に発現する急性の発作に対しては、短時間作動型吸入β2刺激薬等の他の適切な薬剤を使用するよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること.
また、その薬剤の使用量が増加したり、効果が十分でなくなってきた場合には、喘息の管理が十分でないことが考えられるので、可及的速やかに医療機関を受診し治療を受けるよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えると共に、そのような状態がみられた場合には、生命を脅かす可能性があるので、吸入ステロイド剤等の増量等の抗炎症療法の強化を行うこと.

3.用法・用量通り正しく使用しても効果が認められない場合(目安は1〜2週間程度)は、本剤が適当でないと考えられるので、使用を中止すること.なお、小児に使用する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行うこと.

4.用法・用量を超えて使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、用法・用量を超えて使用しないように注意すること.


副作用

<主な副作用>
振戦、心悸亢進、適用部位掻痒感、接触性皮膚炎 など

<重大な副作用>
1)アナフィラキシー
2)重篤な血清カリウム値の低下

下田武

本剤はアデニル酸シクラーゼを活性化し、cAMPを増加させ、Kの細胞内への取り込みを促進させることで血清カリウム値を低下させるとされています。
また、他の喘息治療薬(副腎皮質ステロイド性薬など)でも低カリウム血症を誘発することがあるため、低カリウム血症には注意する必要がある。


体内動態

単回投与時の血中濃度推移(小児)


飲み合わせ(相互作用)

<併用注意>
・カテコールアミン製剤
(アドレナリン 、イソプロテレノール等)
臨床症状・措置方法
臨床症状:不整脈,場合によっては心停止を起こすおそれがある.
機序・危険因子
機序:本剤及びカテコールアミン製剤はともに交感神経刺激作用を持つ.

・キサンチン誘導体
(テオフィリン 、アミノフィリン水和物 、ジプロフィリン等)
臨床症状・措置方法
臨床症状:低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある.
機序・危険因子
機序:本剤及びキサンチン誘導体はともに細胞内へのカリウム移行作用を持つ.

ステロイド剤
(プレドニゾロン、ベタメタゾン 、ヒドロコルチゾン等)
臨床症状・措置方法
臨床症状:低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある.
機序・危険因子
機序:ステロイド剤及び利尿剤は尿中へのカリウム排泄を増加させる.

・利尿剤
(トリクロルメチアジド 、フロセミド 、アセタゾラミド等
臨床症状・措置方法
臨床症状:低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある.
機序・危険因子
機序:ステロイド剤及び利尿剤は尿中へのカリウム排泄を増加させる.


(注意事項)
作成日時の時点における医薬品情報を使用して作成しております。
医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。