医薬品情報

ヘパリン類似物質

薬剤名

一般名:ヘパリン類似物質
代表薬剤の商品名:ヒルドイド

構造

D–グルクロン酸とN–アセチル–D–ガラクトサミンの二糖を反復単位とする多糖を多硫酸化したものであり、構造中に硫酸基、カルボキシ基、水酸基などの親水性基を有する。

薬効分類

血行促進・皮膚保湿剤

薬効薬理・作用機序

・血液凝固抑制作用
・血流量増加作用
・血腫消退促進作用
・角質水分保持増強作用
・線維芽細胞増殖抑制作用

保湿の作用機序

有効成分であるヘパリン類似物質には、硫酸基、カルボキシ基、水酸基があることから、水分を引き寄せ吸水作用、保水作用を示すと考えられている。また、基剤による被覆効果も保湿作用に関与していると考えられている。

適応症

血栓性静脈炎(痔核を含む)、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、皮脂欠乏症、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)

*ヒルドイドゲルには、皮脂欠乏症の適応はない

禁忌

・出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等) のある患者
〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある〕
・僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者
〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある〕

副作用

掻痒、発赤、発疹 など

補足

・多数の剤型が存在するので用途に応じて、使い分けする。

主な製品とその特徴

・ヒルドイドクリーム
白色のクリーム剤(水中油型の乳剤性基剤)
被覆性、使用感のバランスがとれており、季節を問わず使用しやすい剤型

・ヒルドイドソフト軟膏
白色のクリーム剤(油中水型の乳剤性基剤)
基剤中に油分が多く、被覆性に優れている。重症例や冬場に用いられることが多い

・ヒルドイドローション
白色のローション剤(水中油型の乳剤性基剤)
展延性に優れ、広範囲の患部に使用しやすい、また、有毛部にも使用しやすい

・ヒルドイドフォーム
フォーム剤
展延性に優れ、液だれがなく、広範囲の患部に素早く塗布することができる

・入浴後5分以内では、角質の水分含量が多いため、有効性が高いとされているが、入浴後5分以上時間が経過していても塗布することにより保湿効果が見込める。
・使用する前に水などで湿らせておくとより効果的である。
・出血しているところに使用すると、出血を助長することがあるので、傷口が治癒してから使用することとされている。
・ステロイド剤と併用する場合、塗布順序を変えても臨床的に効果の差がないことが示唆されている。

(注意事項)
作成日時の時点における医薬品情報を使用して作成しております。
医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。

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