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ピペラシリンナトリウム

名称

ピペラシリンナトリウム

概要

・アンピシリンのアミノ基にエチルジオキソピペラジニルカルボニル基を導入し、肺炎球菌、腸球菌などのグラム陽性菌からインフルエンザ菌、緑膿菌などのグラム陰性菌、 嫌気性菌にまで及ぶ抗菌スペクトルを有する
・1980年代から使用されている
・良好な尿中排泄及び胆汁中・組織内移行を示す

代表的な商品

ペントシリン

構造

分類

広範囲ペニシリン系薬(緑膿菌にも有効)

薬効薬理・作用機序

構造中のβラクタム環がムレインモノマーのD−アラニル−D−アラニンに構造が類似していることから、PBPに結合し、ペプチド鎖の架橋を阻害する。

主な用途

敗血症
急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染
膀胱炎、腎盂腎炎
胆嚢炎、胆管炎
バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎
化膿性髄膜炎

<有効菌種>
ピペラシリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、大腸菌、シトロバクター属、肺炎桿菌、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、緑膿菌、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)

使用できない例(禁忌)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
伝染性単核症の患者
[ペニシリン系抗生物質の投与により発疹の発現頻度を高めることがある。]

体内動態

<併用薬の体内動態への影響>
・腸内細菌叢に影響を与え、ビタミンKの産生を低下させる(ワルファリンの作用を増強させる)
・有機アニオン輸送系を競合的に阻害し、有機アニオン輸送系から分泌される薬の排泄に影響を与えることがある

副作用

1)主な副作用
発疹、発熱、白血球異常、肝機能検査値異常 など

2)重大な副作用
ショック・アナフィラキシー
中毒性表皮壊死融解症(TEN)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
急性汎発性発疹性膿疱症
急性腎障害、間質性腎炎
血液障害(汎血球減少症、無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血)
偽膜性大腸炎
横紋筋融解症
間質性肺炎
PIE症候群
肝機能障害、黄疸

医薬品を使用する際には、必ず最新の情報を添付文書で確認するようにしてください。

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